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NYATとは

2011年に、ニューヨークで始まった現代アート研修です。 毎年多くの美術系の学生、またアーティストやアート関係の仕事を志す方々が参加する画期的なプログラムです。本場のアート環境を体感しグローバルな基準値を養い、今後の指針を考察。また、現地で活動するアーティストとの交流から実践的なスキルや哲学を学び、美術に関わる様々なフィールドで活躍できるグローバル人材育成を目的とした”現地参加研修”です。

NYATのあゆみ

1993年、代表鳴海暢平がACC(アジアン・カルチュラル・カウンシル )の助成金でニューヨーク滞在中、ビデオアーティストのナム・ジュン・パイク(Nam June Paik)氏、オランダの画家カレル・アペル(Karel Appel)氏に師事していた頃、日本から来たアーティストと現地アーティストとの交流の場を作ったことがきっかけとなりNYATは誕生しました。その後、東京藝術大学教育研究助手での帰国をきっかけに年々美大生の参加者が増え、2011年に本格的な研修へと生まれ変わりました。新たに、現地作家のスタジオ見学を通し、どのような経緯で渡米し活動しているのかをお聞きし作家と交流できる機会、現地ギャラリー所属作家のポートフォリオの閲覧、ディアビーコン等郊外の美術館見学を導入、また近年本研修を単位が取得できる海外プログラムとして組み込む提携美術大学も増えより充実した内容となりました。今後も、グローバルなフィールドで活躍できる作家育成及びアートに関わる方達に貢献してゆけたらと思っております。"Seeing is believing" 実際に見て体感する事、それがNYATの基本テーマです。

​研修内容

●主要現代美術館(MoMA、ホイットニー、グッゲンハイム、ニューミュージアム、PS1、ディア・ビーコン他)、約600以上あるギャラリー(チェルシー、ロワーイースト、ブルックリン他)から参加者に合わせ厳選紹介 ●現地アーティストのスタジオ訪問 ●アーティストトーク開催 ●ギャラリー所属作家の資料閲覧 ●ノンプロフィット系ギャラリー紹介 ●欧米フォーマットによるポートフォリオ作成指導 ●プレゼンテーション指導 ●ギャラリー、レジデンス、助成金等の申請方法指導 ●ガイドブックにはないNYパブリックアート、グラフィティ最前線を紹介 ●現地美大生、作家専門の画材店、美術書店紹介等 ●自由行動あり

過去の参加者出身校

東京藝術大学/武蔵野美術大学/多摩美術大学/東京造形大学/女子美術大学/日大芸術学部/東京大学/早稲田大学/明治大学/大阪芸術大学/愛知県立芸術大学/名古屋芸術大学/名古屋造形大学/金沢美術工芸大学/京都精華大学/ロンドン芸術大学/シカゴ美術館附属美術大学/スクール・オブ・ビジュアル・アーツ 他多数

最近のスタジオ訪問作家

山口歴/大山エンリコイサム/大岩オスカール/フランシス慎吾/野村在/秋山幸/ASUKA GOTO/池添彰/安部典子/青崎伸孝/齋木克裕/清水千恵/足立喜一郎/田中愛弓/他多数 日本人アーティストがどのようなきっかけでNYに渡り、どのような活動をしているか実際にお話を聞き、また参加者の質問にお答えいただき、制作中の作品を見ながら様々なスキルを学びます。

個人滞在とNYATでの滞在の違い

❶最新の現地アート情報が効率よく得られる ❷大小約600以上ある最新〜老舗ギャラリーをピンポイントで見学できる ❸NY郊外の美術館ディア・ビーコンを含む6カ所の主要現代美術館を効率よく回れる ❹現地アーティストや美術関係者との交流ができる ❺レジデンス、助成金、アーティストビザ、留学等の情報が聞ける ❻アート系及びZINEなどを専門とする書店、画材店に行ける ❼ギャラリーでの作家資料やドローイングの閲覧ができる ❽他大学の学生とのネットワークや情報の共有ができる  ❾予算に余裕がない場合NYAT側が立て替え、分割(利息なし)でも行くことができる、以上9項目が個人滞在との大まかな違いです。 短期個人滞在だとこれらの条件を満たすことは難しく、限られた時間や情報ではステレオタイプな滞在しかできず、得られるものは限られます。 逆に長期での個人滞在だとビザや滞在費などコスト面でも現実的ではありません。 NYATはそういった❶〜❾の条件を求める美大生のリアルな声がきっかけとなり、スタートしました。 リーズナブルに効率よくニューヨーク現代美術の“今”を体感でき、さらには帰国後の作家活動やアートに関わる仕事へと繋がる(個人滞在では得られない)特別なアート研修です。 研修参加後は、みなさん内外の各方面でご活躍されています。  

ナム・ジュン・パイク氏に師事していた頃/アンソロジー・フィルム・アーカイヴズにて

カレル・アペル氏に師事していた頃/アップステートのスタジオにて

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